令和3年3月14日 続・彫物ひねもす博覧会 part2
【松田正幸】
大正二年(1913)生穂生まれ(兵庫県淡路市生穂)、平成十二年(2000)没。
当代の黒田正勝に入門。兄弟子は木下舜次郎。昭和三十九年(1964)萬屋姓となる。
黒田直伝の彫りを継承しつつ、動きの一瞬を捉える鋭い感性で大胆かつ力強い表現を得意とした。黄綬褒章受章
主な仕事に田治米町地車(岸和田市)、梅北町太鼓台(堺市)、新村布団壇尻(淡路市)、阿間河瀧町地車(岸和田市)、紙屋町地車(岸和田市)など。ー「続 図説 だんじり彫刻の魅力」より抜粋ー
↓裸馬を駆る曾我時宗<狭間>梶内だんじり株式会社
↓安宅の関 武蔵坊弁慶 源義経を打擲<狭間>梶内だんじり株式会社
↓弁慶
↓義経
↓平景清 錣引き<狭間>梶内だんじり株式会社
↓賤ヶ岳の合戦 佐久間盛政 秀吉本陣に乱入<狭間>梶内だんじり株式会社
↓佐久間盛政
↓横から狭間を撮ってみました。
↓龍虎<置物>個人
↓波濤龍<置物>個人
↓鶏<置物>個人
【筒井嶺燁(つつい りょうよう)】
昭和九年(1934)大阪生まれ、昭和六十一年(1986)没。中学校まで生穂(兵庫県淡路市生穂)で育つ
木下舜次郎に一番弟子として入門。弟弟子の一人に木下賢治がいる。写実的な顔の表情に特徴がある。
昭和五十二年(1977)に岸和田に工房を開き、息子の伸が「木彫筒井工房」の看板を継いでいる。
主な仕事に大澤町地車(岸和田市)、荒木町地車(岸和田市)、濱之町地車(忠岡町)、稲田北町会地車(東大阪市)など。
ー「続 図説 だんじり彫刻の魅力」より抜粋ー
↓武者<出人形>稲田北町会(地車には用いられなかった彫刻)
以下二体は他の彫刻師の作か?
↓大黒天<置物>木彫筒井工房
↓布袋<置物>木彫筒井工房
↓そして奇跡のシャッターチャンス ダイヤモンドがーさん
【河合賢申(かわい けんしん)】
本名・申仁(のぶひと)「賢申堂」代表。昭和四十三年(1968)大阪府岸和田市生まれ。木下賢治に入門。平成二十二年(2010)独立。
岸和田城下に工房を構え、親方の名前の一字を賜り屋号を「賢申堂」とする。淡路彫の開正藤・正珉父子の没後の門人で、木下の彫刻を基礎に開父子の淡路彫を加味し、時代の流行に左右されない普遍性を感じさせる作風と評される。大阪府優秀技能者表彰(なにわの名工)受賞。
主な仕事に宮本町地車・土呂幕(岸和田市)、中川地車・三枚板(大阪市生野区)、我孫子地車(泉大津市)、西地蔵会太鼓台(堺市)、住之江區地車(神戸市東灘区)など。
ー「続 図説 だんじり彫刻の魅力」より抜粋ー
↓塙団右衛門<置物>個人
↓立花宗茂<置物>個人
↓弁財天<置物>個人
↓招き獅子<置物>個人
イチ・ニィ・サン、ダーッ!
↓夫婦獅子<置物>個人
国生み 日本濫觴<置物>賢申堂
part3へ続く