令和3年3月14日 続・彫物ひねもす博覧会 part1

令和3年3月13~14日、淡路島・洲本市文化体育館で「続・ひねもす博覧会」が開催されました。13日に千葉から岸和田の実家に戻り、14日開館と同時に現地入りして、淡路彫りの作品を見学してきました。

【開正藤(ひらき せいとう)】
本名・藤太郎。明治五年(1872)生穂生まれ(兵庫県淡路市生穂)、昭和十八年(1943)没。
当代の黒田正勝に入門。黒田の構図を基礎にしながら、品のある精錬された独自の作風を確立した。
淡路の太鼓台や社寺彫刻をはじめ、岸和田ほか各地の地車などを手掛けた。
主な仕事に万歳布団壇尻(洲本市)、中町地車(岸和田市)、上町地車(岸和田市)、御影西之町地車(神戸市東灘区)柳澤東布団壇尻(淡路市)など。ー「続 図説 だんじり彫刻の魅力」より抜粋ー

↓国生み<懸魚・男屋根 正面>御影西之町

↓イザナミ

↓イザナキ

↓天岩戸開き 八百万神々 神楽を奏す<狭間・正面>賀集自治会

↓猿田彦神

↓天鈿女命(あまのうずめのみこと)

↓布引の滝 三人上戸 小桜責め<狭間・左面>賀集自治会

↓必死に逃げる小桜


↓御殿警護の仕丁・怒り上戸の平次

↓稲村ヶ崎 新田義貞 海中に投剣<狭間・右面>賀集自治会

↓放生会 源頼朝 鶴岡八幡宮に参拝<狭間・後面>賀集自治会

↓源頼朝

↓波濤龍<置物>個人

【開正珉】(ひらき せいみん)】
本名・賢次。明治二十九年(1896)生穂生まれ(兵庫県淡路市生穂)、昭和四十三年(1968)没。
実父、開正藤に入門。正藤の技術と作風を忠実に受け継ぎながら、より写実的な表現を試みた。
父子の合作も多い。
主な仕事に、中村布団壇尻(淡路市)、上町地車(岸和田市)、筋海町地車・枡合ー大連子ー小連子(岸和田市)、二軒屋梵天太鼓(豊中市)、下河合布団壇尻(淡路市)など。
ー「続 図説 だんじり彫刻の魅力」より抜粋ー

↓蟇(かえる)<置物>個人

↓時々、ケースから出てたので、そのタイミングで撮りました。

↓鯉<置物>個人

↓兎(うさぎ)<置物>個人

↓二宮金次郎像<置物>個人

↓鳩<置物>個人

↓達磨(だるま)<置物>個人

↓軍鶏(ぐんけい)<置物>個人

↓昇龍<置物>個人

【開正藤・開正珉】

↓唐獅子<蟇股>岡山 榮福寺

↓獏(右:阿、左:吽)<蟇股>岡山 榮福寺

【木下舜次郎】
明治四十三年(1910)生穂生まれ(兵庫県淡路市生穂)、昭和四十七年(1972)没。
当代の黒田正勝に入門。弟弟子は松田正幸。黒田直伝の彫りに、開父子、吉岡義峰らの作風を加味し、彫りが深く躍動感あふれる表現を確立した。
岸和田をはじめ泉州で活躍する彫刻師のほとんどは木下舜次郎の流れを汲む。岸和田型の地車を中心に社寺彫刻も手掛けた。
主な仕事に大手町地車(岸和田市)、中之濱地車(岸和田市)、高野山恵光院、四脚門(伊都郡高野町)など。
ー「続 図説 だんじり彫刻の魅力」より抜粋ー

↓木村長門守重成<置物>個人

part2へ続く

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