伝統文化の継承について考える(蒲生若宮の活動ご紹介)

前回の記事に書いた蒲生若宮で気になる記事があったのでInstagramの記事を何個かご紹介させていただきます。(記事の中に伝統文化を継承していくためのヒントがあるかもしれません。)
昨年の10月に蒲生若宮の小屋近くの聖賢小学校4年生が地域の伝統文化を学ぶ授業の一環として蒲生若宮の地車を見学に行き、その結果を地車新聞なるものにまとめたようです。小学4年生がこのように地車に興味を持って調べてくれることは後継者育成が着実にできているということではないでしょうか?まず学校で「地域の伝統文化を学ぶ授業」が行われていることが素晴らしいですね。そういえば私が子供の頃は体育の授業とかでこけても綱を離さないようにとか教えられた記憶があります。今でも保育園や幼稚園でミニだんじりを曳くようなところがありますね。体験系はたまに聞きますが学術系を聞いたことはないです(たまたま私が聞いたことがないだけかもしれませんが)。このように学校で地車に興味をもたせるような授業(単なる座学ではなく見学⇒まとめ⇒発表)があるとありがたいですね。でも学校でそういった授業をしてもらうにはカリキュラムを変えてもらうなど教育委員会?文科省レベル?を巻き込む必要がありそうです。今、現実的に各地区でできることとしては、とにかく地車好きな子供を増やしていく努力をするしかないですね。そのためには①子供の絶対数を増やす。②子供の参加率を上げる。ことが必要です。前者は個人レベルでどうすることもできない問題だと思うので、②子供の参加率を上げる取り組みをしていくことが必要です(当たり前のことしか言えていませんが・・・)。どうしたら参加率をあげることができるのだろうか?「だんじり好き」を増やすこと。まずは子供たちに自町のだんじりファンになってもらうことが必要かなと思っています。そのため現在仕込み中で来月から試行してみようと思っています。その状況はまた後日記載していと思っています。

↓上手いですね。よく観察して彫れてますね。だんじりに惚れてるんでしょうね。(オヤジギャグいやもう年齢的にジジイギャグか?)。ここまで好きになって欲しいです。

↓蒲生若宮と言えばレジェンドの谷田さん、現在90歳越え。88歳でこのお囃子。祭りは人を元気にするパワーがあります。

↓お囃子の楽譜は初めてみました。後世へ伝承するにはこういった取り組みも必要かもしれません。鳴り物が微妙に変化しないように何が正しいのかを知ってもらうために文字にすることも必要かもしれませんね。(もちろん実践を通して覚えてもらうことが最重要だとは思っています)

↓そして練習の案内がこちら。1年を通して練習しています。大阪市内では1年を通して熱心に練習するところがたくさんあります。

↓そして練習で借りている体育館でお囃子と龍踊りの出張授業もしているようです。子供たちにも興味を持ってもらえているようです。実際参加している子供も舞台の上で踊っていますね。子供たちの目にはヒーローのように映ってるのかもしれません。学校のスターかな?

学校の体育館が利用できること、先の体験授業の件も含めて、祭礼団体と学校の関係が良好であることが伺えます。相互の協力体制が羨ましいですね。

そして前の記事でも書きかましたが練習の成果は地域のイベントで披露する。城東商店街はよその商店街より活気があったように感じました。祭礼団体と地域も良好な関係だと感じました。泉州では車、バイク、自転車、歩行者より地車の曳行が当たり前のように優先されますが、大阪市内ではむしろ地車側の腰が低い。威圧的な態度ではなく申し訳なさそうな感じで曳行しています。極力自転車や歩行者の邪魔をしないように心がけているように見えます。だんじりアンチの人がだんじり嫌いの理由として、交通の邪魔になる、祭り関係者が怖い、威圧的であるといったものがあげられていますので、我々も警備をするときに少しこういった謙虚な気持ちを持ったほうがいいでしょうね。

↓夏祭りの様子です。子供たちも楽しそうですよね。後継者が着実に育ってきていると思いました。親と子供が一緒に同じ町の祭りに参加していること、親が参加してなくても近くで子供見守っているたり、祭りの時の親と子の距離感がいいんでしょうね。

↓蒲生若宮の活動日例です。興味のあるかたは見に行ってみてはいかがでしょうか。日程は予定なので状況により変わる場合もあるかと思いますので、行かれる場合は直前に確認したほうが良いと思います。

泉州とは祭りの形態や規模は違いますが、後継者育成のヒントがあるかもしれませんので興味があれば見に行ってみてはいかがでしょうか。この記事はあくまでも傍からみて感じた個人的感想を書いたものなので間違いなどあるかもしれませんがご容赦ください。

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