令和5年4月9日 野堂北組地車天日干し
令和5年4月9日の3番目の訪問地は平野郷野堂北組。instagramで午前中に地車の天日干しをするとの情報を得て、北垣外の入魂式後に高速を飛ばし大急ぎで向かいました。なんとか11時前に到着することができました。作業中にお邪魔して撮影者は私一人ということでちょっと恥ずかしかったですが急いで撮りました。
まずは姿見から
平成六年新調
製作:八尾・川井工務店
彫師:井宮勇造・井尻翠雲
まずはまずは大屋根廻りから(以下向きは正面からだんじりに向かって左右)
大屋根の飾目は金のバックに八咫烏でしょうか。
わかりにくいですがアップにしてみると足が三本なので、おそらく八咫烏と思われます。
因みに祭りの時の御幣も金色。金色御幣は格式高いんですよね。
隣懸魚 左:阿吽の麒麟(吽)
隣懸魚 右:阿吽の麒麟(阿)
車板:龍
正面の枡合と虹梁
木鼻 正面左
木鼻 正面右
脇障子 左
脇障子 右
後ろに廻ってみます。(以降向きは後ろ正面からだんじりに向かって左右)
飾目:北の文字に蝦蟇仙人(左)と鉄拐仙人
車板:【漢楚軍談】黄石公と張良
小屋根の木鼻は大屋根と違って黒っぽい木です。
木鼻 左
木鼻 右
三枚板後正面:雲、江を截って幼主を奪う
三枚板 左面:諸将、勝軍(いくさ)を祝す。孔明、関羽が罪を問う
三枚板 右面:玄徳、天に祈念して巌を斫る
土呂幕 正面:亀に乗る蘆敖(黄安)仙人。黄安は別名亀仙人とも呼ばれているそうです。
国道25号線宮前東か交差点から南に伸びる筋は魚市場が建ち並び、平野郷で特に活気のある筋だったことから「魚棚組」と呼ばれていました。この事から泥板には鯛や平目、蛸に河豚、伊勢海老などの魚介類の彫刻が施されているそうです。(「杭全神社平野郷夏祭り」の冊子より引用)
持送り前を反時計周りに
前 右:力神
後ろ (後ろからだんじりに向かって)左:波に千鳥
後ろ (後ろからだんじりに向かって)右:波に千鳥
前 左:力神
作業中にもかかわらず快く撮影させていただきありがとうございました。祭りの時は提灯や配線がかかって隠れてしまう部分も撮れたのでよかったです。今年の祭りもよろしくお願いします。祭りまで後約3か月あっという間ですね。