令和4年2月23日 祭写楽散歩 Vol.52(岸和田城編)
令和4年2月23日は「映画 G.Iジョーロケ地 岸和田城・犬走り 特別公開」に行ってきました。
この日、1回目/11:00~11:30 2回目/13:30~14:00 3回目/15:00~15:30と3回公開される予定があったのですが
2回目の13:30開始に参加しようと思い、13時過ぎに現地に着くと、既に13:30は定員オーバーで受付終了とのこと、まあ、そんなこともあろうかと思い、最終ではなく1つ前を目標に行きました。それを目標にしておけば、もし13:30の回で定員オーバーでも最終回ではいけるだろうと思ってました。それでも私で17番目くらいで、13時20分の時点で既に15時分もほぼ定員になってました。
岸和田城
今回の集合場所は隅櫓でした。隅櫓内に蛸地蔵縁起絵巻のパネルがありました。
ちなみに南町の土呂幕や後旗は蛸地蔵縁起を題材にしています。
ここでフラッシュをたいて撮影すると城の上の部分に蛸地蔵縁起の絵が浮かび上がりました。
暫くして、犬走りへと案内されました。普段は鍵がかかっており入ることができません。
「犬走り」とは石垣の前にあるこの平たい部分です。敵が攻めてきた時に利用されてしまうので、このようなものがあるお城は珍しいそうです。戦術的に不利ない犬走りが必要だった理由は、岸和田城築城の時は築城ラッシュだったこと、急いで築城したこともあり石垣の強度が弱く、石垣の補修をたびたびする必要があったためだそうです。
普段公開されていませんから、この角度の天守閣を見るのは非常に珍しいことです。
もうちょっとアップで
石垣の加工法は「野面積(のづらづみ)」、「打込接(うちこみはぎ)」、「切込接(きりこみはぎ)」の3種類があるそうです。
「野面積」とはほとんど加工されていない自然石を積み上げていく方法です。石垣が登場しはじめた頃に使われていた技法です。
「打込接」とは石を打ち欠くなどして加工し、石同士の隙間を減らす積み方です。
「切込接」とは石同士がピッタリあうように接合面を加工しながら積み上げていく方法です。石同士の隙間は完全に消滅します。
岸和田城の石垣の積み方は有名な学者の説では「打込接」だそうですが、当日説明していただいた説明員の方は「野面積」と「打込接」のハイブリッド方式だと説明されていました。
この犬走りと石垣でGIジョーの撮影が行われたそうです。撮影前に石垣をよじ登ることが可能か強度を調査した時の写真だそうです。
こちらの石垣は平成の台風で壊れ、修復したので新しい石が混じっています。
写真の右の部分と左の部分で石垣の組み方が違っているのがわかりますよね。左のほうが見た目綺麗ですが、奥にもともとあった石垣があり、それが膨らんできたからその前に積んだものだそうです。修復した時代は、徳川時代になりお城の修復もままならない時代、石垣を作る技術も廃れてた時代で、石垣としてはレベルの高いものではないそうです。
昭和30年時代にはここからボートが出ていたそうです。犬走りの強度が弱いということで無くなったそうです。
八陣の庭
岸和田城は、G・I・城のロケ地ろなりました。機会があれば映画を見てみたいですね。
約30分ほどの見学を終え、堀を1周して帰りました。
だんじりの写真がないと寂しいので、お城とだんじりの写真を少しアップします。
五風荘前辺りから
岸高前から
岸城神社の駐車場の門の前から
当日聞いた記憶とその記憶を頼りに調べて記事にしてみました。もし間違いがあればご指摘ください。