令和7年4月15日 高山祭(前編)
今回の記事は前回の記事に引き続き「令和7年4月15日 高山祭(前編)」です。この日は予想された通り曳き揃えは中止でした。からくり奉納が行われるのと各屋台蔵が開かれるので全屋台を撮影して周りました。写真及び説明は屋台蔵を回った順です。
崑崗台

現在からくりは行っていませんが唐子の人形が残っています。

見送り幕は寿老と鹿の図

琴高台

名工谷口与鹿作の「波間を力強く泳ぐ鯉」。与鹿の最高傑作と言われているそうです。

見送り幕は二種類保有されているようです。私が見たのは本見送りで垣内雲燐作の琴高仙人図(明治26年作)のようです。

石橋台

からくり奉納する屋台です。
この見送り幕の柄は祇園祭の鉾につけられているものだそうです。

神楽台

春祭りの屋台の中で唯一屋根のない屋台だそうです。
三番叟

シンプルな見送り幕です。

この日はまず三番叟でからくり奉納を見ることにしました。40分くらい前から場所取りをして待ちました。最前線を陣取ることができました。しばらくすると口上が読み上げられました。

時折雨が降りましたが、合羽着用で最前列で頑張って撮りました。

顔を伏せて

顔を上げたら翁に変わっていました。

この日は雨が降ったりやんだりでした。
麒麟台

金具も豪勢ですね。

名工谷口与鹿作の「唐子群遊」。籠を先に彫り、隙間から中の鶏を彫る透かし彫りの技法が使われています。

見送り幕は「司馬温公の甕割の図」。遊んでいて甕に落ちてしまった友人を救うために、高価な甕であったが咄嗟の判断で甕を割って友人を助けたというお話。

鳳凰台

見送り幕はシンプルなデザインでした。

五台山

刺繍幕は圓山応挙の下絵。獅子牡丹の刺繍は京都西陣製



見送り幕は京都西陣織。見事な龍の絵、そして支える金具も高価なものだそうです。

龍神台

からくり奉納する屋台です。紙吹雪が舞って綺麗でした。来年はその場面をもっと綺麗に撮りたいと思います。
見送り幕(試楽祭) 望月玉泉筆 龍の絵

青龍台

切妻破風入母屋式屋根、高山城の本丸を模した入母屋式の三層になった屋台で全屋台の中、唯一の入母屋造りだそうです。


※屋台の説明については「飛騨高山の祭屋台の保存会『高山屋台保存会』」のサイトと現地で配布れれたパンフレットを参考にさせていただきました。
「後編」へ続く