令和6年12月2日 秩父夜祭(午前編)
令和6年12月2~3日は埼玉県秩父市の秩父夜祭を観に行ってきました。以前から一度は観たいと思っていましたが、今年初めて観に行くことができました。まずは2日の朝の様子をご覧ください。前日から東飯能に宿泊していたので8時前には現地入りしていたのですが、8時30分少し前に上町の小屋に行けばいいと思い、先に秩父神社の彫り物を少し撮影してから向かいました。30分少し前に近くまで来たのですが、既に小屋から出されており2回のギリ廻しは行った後でした。来年は余裕をかまさずに最初から観たいと思います。
逆光だったので光芒を作ってみました。「後光が差す上町の屋台」
高さ約6.7メートル、重さ約13トンだそうです。だんじりよりかなり大きいです。小屋根はなく大屋根1つの四つ屋根の形態です。
曳き綱は左右1本ずつで繋がっていません。ただし左右の綱の間は聖域で関係者以外は内側に入れないようです。綱も跨がずに下をくぐっていたのでそのあたりのしきたりは泉州と同じようです。
拍子木には「天下泰平」「五穀豊穣」の文字がありました。
振り向かないで~秩父の人♪
9時30分少し前、いよいよ中町が出発のようです。
屋台を小屋前の道路に出しました。
方向転換を「ギリ廻し」と呼ぶようです。後ろに2本棒を差し。テコの原理で屋台を少し浮かせます。
屋台を浮かせたら、屋台下センター辺りに回転軸を差し込みます。
回転軸を差し込んだら、屋台を廻します。
だいたい曲がるのに5分程度かかります。
タコと鯛、岸和田で言うと南町と春木南ですね。
消防団の建物の屋根が屋台の屋根を模しているようです。
最初に動き出した上町は小屋から会所前まで移動し休憩中でした。姿見タイムです。鬼板や懸魚の彫り物がすごいですね。だんじりとは違い鮮やかに彩色されています。
中町の屋台が上町の会所前までやってきました。水引幕・後幕も豪華ですね。
屋根の裏側には龍が描かれていました。
中町が上町の会所前でギリ廻しを行いました。平日の朝なのでギャラリーは少なくこの時間帯は撮影がしやすかったです。
ここで所作・曳き踊りが行われました。南河内で言うところの俄に似たようなもののようです。
女の子の頭に拍子木のアクセサリーを発見しました。結構このアクセサリーしてる女性が多かったです。
所作・曳き踊りを見つめる子供たち。未来の祭人ですね。秩父の伝統文化を引き継いでいってくれることでしょう。
道路を歩いていると石橋スポーツを発見しました。やりまわしの名所ですかね(笑)
11時過ぎに宮地屋台を発見しました。この日3台目の屋台を発見しました。
本町交差点、反対側から上町の屋台が来ました。
2台が顔合わせるような形になりました。
上町の屋台が本町(もとまち)交差点をギリ廻ししました。
駒の軸の部分に草を挟んでいます。樹液が潤滑油の役割を果たしているものと思われます。大阪では海老江のだんじりで似たものを使っていると思います。
今度は宮地の屋台がギリ廻しを行います。
後輪を浮かせています。
ゆっくりと向きを変えました。
鳶頭という腕章を付けた祭人が鐘で合図をしていました。
鐘の合図で曳きだしました。
そして本町の屋台が交差点を直進して会所に向かいました。
屋台の後ろで物販を行っていました。泉州ではだんじりが走り去るのでこの形態は無理ですが、上だんじりの地域ではこのように物販してみるのもいいかもしれません。
店の2階から子供たちが屋台に向かって声を張り上げていました。屋台の前に乗っている人もそれに応えていました。
元気な子供たち。夢は大きくなったら屋台に乗ることでしょうかね。
「午後編」へ続く