令和3年8月22日 極楽寺町小屋開き(その2)

では、その1でお約束した、だんじり鑑賞方法を交えながら解説させていただきます。

まず小屋内には勝手に入らないようにしましょう。入る時は町の人にちゃんと声をかけて、許可をもらってから入りましょう。

では再び彫り物の解説をさせていただきます。

大脇物見 右平:忠臣蔵 吉良邸討入り

大脇物見 左平:忠臣蔵 殿中の綱吉

枡合 右平:一ノ谷合戦 敦盛最後

枡合 左平:一ノ谷合戦 鵯越え 畠山重忠

摺出鼻 左:蓮に鯉

摺出鼻 右:蓮に鯉

見送り:長篠の戦

銘には大義の意匠に植山工務店の文字、大工棟梁は田中慎一と書かれていました。

さて、マニアによるだんじり鑑賞法です。

まずは図柄寸法表を入手しましょう。入手したら、どの部分にどの題材が彫られているか確認しましょう。

図柄寸法表を見て、場面を覚えてから彫り物を見てみましょう。

ちょっと不安そうな表情ですが、たぶん題材はわかってるはず?今度テストしてみましょう。

顔を金網に近づけて至近距離で彫り物をじっくりと見てください。この時、金網やだんじり本体には触らないようにしましょう。ぎりぎりのところで寸止めです。

後連子 正面:川中島の戦い 龍虎相討つ

後連子 右平:加藤清正、新納武蔵守一騎討ち

後連子 左平:人取橋 鬼庭左月の奮戦

後縁隅木は阿吽の龍

口を開いているのが阿形

口を閉じているのが吽形

幟台:水沫

だんじりを見る時は隅々まで穴があくほど見ましょう。立って観るだけでなく、座って視線を下げてみてください。

そうすると、このように新たな発見があります。

梃子かけになっています。

欄干の素材は緑檀だそうです。

マニアは時には上に上って大屋根を上から撮ったりします。

大工方が持つ取っ手の部分も緑檀になってました。

マニアは記念誌撮影の邪魔にならないようにしましょう。この後、本格的に記念誌の撮影が始まりました。ということで私は撮影の邪魔にならないように引き揚げました。(単にお昼になりお腹が空いたので帰ったということは、ここだけの秘密にしといてください。)

関係者の皆様ありがとうございました。また金網なしで撮影できる機会があれば是非行ってみたいと思います。

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