令和2年12月13日 祭写楽散歩 Vol.33(鹿沼市 文化活動交流館編)
昨年12月13日に鹿沼市の寺社仏閣巡りをしたついでに鹿沼の屋台を見てきました。市内に常設展示している箇所が4か所あり、そのうちの3か所を見てきました。本日はその日、2か所目に訪問した文化活動交流館で展示されている、鳥居跡町屋台と寺町屋台をご紹介させていただきます。
展示場の壁には鹿沼の屋台を紹介したパネルが展示されていました。
文化活動交流館で展示されたいる2台の屋台はいずれも色彩がほとんど施されていない白木造屋台と呼ばれるものです。
↓鳥居跡町屋台(製作:昭和30年 大工棟梁:半貫文太郎 彫刻:富山県井波彫刻協同組合)
全体に施された彫刻のボリュームに驚かされます。
特に鬼板と懸魚のボリュームは圧巻です。
↓寺町屋台(製作:昭和3年 大工:半貫金太郎、文太郎親子 彫刻:山口忠志、脇障子は黒崎嘉門)
↓鬼板と懸魚は一体型で「龍虎相打つ戦い」。上だんじりでこのような造りにしたら面白いかもしれませんね。
↓柱飾りは「昇り龍」と「降り龍」。柱巻きの龍は上だんじりでもっと立派なものを見かけますね。
↓脇障子は令和になって製作したものでここだけ木の色が違っていますね。
↓脇障子:波に霊亀
だんじりと比較するとボリューム感や彫刻の大きさに圧倒されます。彫刻の立体感はだんじりのほうがありますし、一つ一つの彫り物の細かさは、だんじりのほうがあるように感じました。実際に祭りを見てみたい気がしますが、地元の祭りと日程が重なるので一生無理です。入魂式、昇魂式などで祭り以外の日に曳くことがあれば是非生で動くところを観てみたいものです。