宮入神社:大宮神社
製作:江戸末期~明治初期制作と思われる
明治22年頃に東区安土町より購入と伝えられる。
大工:不詳
彫刻:不詳
平成28年(2016)3月21日(祝)修復入魂式。文化庁認定 地域活性化事業により大下工務店による。
彫刻洗い・繕い、屋根・柱・勾欄・肩背棒・台木の復元修復。獅噛み3面を復元取替。
≪大屋根廻り≫
拝懸魚:鳳凰
箱棟:龍
柱巻:龍
車板:宝珠をつかむ青龍
≪小屋根廻り≫
拝懸魚:鳳凰
箱棟:獅子
車板:唐獅子牡丹
≪腰廻り、見送り廻り≫
土呂幕:兎と波
三枚板 正面:加藤清正の虎退治
(見送り)右:薄田隼人正兼の奮戦
左:後藤又兵衛 鴫野の戦い
昔の話ですが
地車曳行の許可がおりない年があった。村の代表者たちが再三許可を願い出てもだめだった。そこで青年たちが悪知恵をはたらかせ、数人で申し合わせて地車を真夜中こっそり村はずれの街道に曳き出しておいた。翌朝道の真中に置きざりにされた地車が邪魔になって通行できず、大騒ぎとなった。巡査が取り調べのために出勤したが、とりあえず倉庫に入れろという命令が出た。そこで青年たちは堂々と鉦を打ちながら・・・。何のことはない結局村を曳行してまわったということだ。もちろんそれで話が収まるはずもなく、後日責任者がしっかりと警察でしぼられたそうです。
(参考:大阪観光協会発行 大阪のだんじり など)